交換留学 vs 正規留学

Last modified on Saturday December 16, 2017


交換留学とは

一般に交換留学とは,国内の大学などに籍を置きながら海外の教育機関で学ぶことを言います.留学の期間は数ヶ月から一年程度であり,プログラムの終了後に帰国をすることを前提としています.

大きな利点としては,一般に留学にあたって入試に相当するものが無いため,希望すれば比較的簡単に留学が実現します.そして留学の期間が比較的短く留学の心理的なハードルが低いということ,また留学中も在籍している日本国内の大学など教育機関からのサポートを得ることができます.

一方で,交換留学では留学先から学位を取得することは通常できません.また在籍している大学と提携している教育機関へ留学することが一般的であるため,留学先の選択肢が限られてしまいます.

正規留学とは

正規留学は海外の教育機関へ直接出願し進学することをいいます.入学までのプロセスは現地の学生と同じであり,当然ながら入学にあたっては試験を受ける必要があります.

正規留学では留学先から学位を取得することができます.また正規の学生の扱いとなるため,学内の様々なサービス(スポーツジム,カウンセリング,etc.)を現地の学生と同じように利用できます.

一方で,留学サービスなどを利用しない場合は,日本からのサポートを受けることはできません.また入学試験にあたっては,現地の学生たちと同等レベルの能力を要求されます.このため,交換留学に比べると入学のハードルは高いと言えます.

正規か交換か

もし大学の学部での留学を考えている場合は,あなたのやる気次第です.基本的には学部はコースワーク(講義)が中心ですので,たとえ1セメスター(学期)だけの交換留学であっても十分に身につく勉強ができるはずです.もし海外の大学からの学位を希望しているのであれば,正規留学も良い選択肢だと思われます.

研究を主とした大学院のプログラムにおける留学を考えている場合は,正規留学を強くおすすめします.もちろん交換留学であっても海外の大学院における研究の経験を積むことはできますが,十分な成果を出すほどの時間がありません.また交換留学生は,配属先の研究室にとって「お客さま」であるため,どの程度,アドバイザー(担当教員)が面倒を見てくれるかはわかりません.正規の学生であれば指導教員はかなりしっかりと面倒を見てくれるはずです.